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2009年4月23日 (木)

PRRTの未来

スイスでの治療も終了し、退院前にドクターに質問した時のやりとり。

ドクター:「今回の治療でも、放射性物質が肝臓の腫瘍に取り込まれ ているのが
明確なので、前回同様に、大変効果が期待できる。」
「今回で、2回の治療は終了したが、その効果は数年間持続すると思う。
 もし、今後、また腫瘍が活発化することがあったら、いつでも治療を再開
できるから、連絡してください」


私の心の声:「むむむ・・・費用がねぇ・・・」

私:「私は、オクトレオスキャンを受けていなかったのに、こちらで受け入れて
もらえたのは、何故だったのですか?」

ドクター:「あなたの主治医から、他のデータと共に、肝臓の生検の細胞診データが
添付されていた。それが判断材料になりました。」

私:「では、オクトレオスキャンを受けられない人が、
こちらでの治療を希望した時はどうなりますか?」

ドクター:「残念だけど、オクトレオスキャン無しだと受け入れられない。」

私:「・・・・・・・」

この後で、通訳のS子さんと話した時に、
「おそらくバーゼル大学病院側としては、
ふくろう猫さんの通っているT北大学病院に対して
同じ大学病院レベルということでの信頼を 持っているんでしょうね・・・」 
という意見。そういうこともあるのかなぁ〜・・・despair

帰国して、まもなく17日(金曜日)は外来の予約が入っていた。
主治医に、このスイスのドクターから聞いたことも含めて治療の報告。
私が元気そうだなので、本当に効果を実感している様子。

他の人の治療の道が開かれるかと尋ねると、
「日本では、オクトレオスキャンに対して厚生省の認可が降りていないのが
現状だからね〜」と渋い顔。   
「僕たちも、他の試薬についてももう何年も申請して働きかけしてるんだが、
なかなかこれが動かないんだ。」

私:  「どうしたらいいんでしょう??」
主治医:「患者さんの声が一番だな。厚生省は、患者の声に弱いから。」

私の心の声:「そうか〜、患者同士のネットワークもできていないし、
このまま黙って待っていてもダメなのね・・・、はぁ〜どうしたらいいか・・・」
                  

私のように、思いがけず治療へのルートが開けたケースがあることを
同じ病気の人にもっと知ってもらえたら!!そう思う反面、
やはり、正規のルート(認可されたオクトレオスキャンを受けられること)が
開かれるのが一番理想的。
さらに日本での治療が可能になる
そういう日がいつか来ることを切実に願っています。

今、日本でのガン治療は、私の知り得た情報では
核医学の分野での重粒子線、陽子線治療の推進に力を入れています。
東北でもあと1〜2年後には施設が完成するようですし、
他の都市でも工事中の所があるはず。

そして、一方では、ガンの免疫療法もあらたに開発されています。
東京大学のグループが開発したもの、東京大学ワクチン療法
そして、私達の内分泌腫瘍が対象となっている
大阪大学が開発したもの。(WT1ワクチン)
大阪大学WT1ワクチン

どちらもガン細胞自体が持っている目印(抗原)が
免疫系の働きを刺激し、私達の免疫系の細胞は、
これらを敵として認識してやっつけるという仕組み。

これまで知られていたいわゆる免疫療法とは違うのでご注意!

抗がん剤などに比べて副作用が少なく、週1回程度注射をするだけ。

だたし、今のところ、東京大学が開発したワクチンの治験には
実施する各地の病院で、希望者が殺到しているようです。
対象となるガンは主に肺ガンや消化器系のガン、乳がん、などで、気になる方は
調べてみてください。

対象となるガン、それらを主として臨床試験を実施している病院の所在地など、
PDFファイルでダウンロードするようになっています。

すでに治験を終了したところもあります。

どちらも、今国をあげて新薬の開発に乗り出しているということ。
しかし、おそらく実現は5年後くらい。sad

私がスイスに行くと決心した頃に、
主治医から臨床試験への参加をすすめられたのが
大阪大学で開発されたWT1ワクチンでした。
正直言って迷いました。臨床試験はタダだし・・・、
でも効果の程はまだ分からない。

肝転移の腫瘍がどんどん大きくなっていた私にとって
それは時間とのせめぎ合いです。

その点、PRRTは、
すでにヨーロッパで10年以上治療法として確立していることが
私にとって決め手でした。

まだ、比較的症状が軽くて、転移が無い人は
ワクチン療法も一考の価値ありかもしれません。

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コメント

そらさん〉
こんにちは。コメント有り難うございます。
最初に告知された時の衝撃は相当深刻なものだったことでしょう。
私も、この病気の症例を持たない病院で最初の告知を受けたので、
殆ど絶望的な言い方でした。とても孤独でした。

今は、こうして同じ病気の仲間がいらっしゃることが分かり、
とても心強く思っています。

ご主人の治療が効果をあげてくれますように、お祈りします。

こんにちはそらと申します。
まことさんのブログからこちらへお邪魔しました。

夫が去年 膵内分泌腫瘍と診断されました。
あの時は「膵臓癌」のカテゴリーで一生懸命探したので
「もう先がない」という真っ暗な状態でした。
今は少し落ち着いてまことさんやふくろう猫さんのように
さらに進んだ治療をしてくれる方がいるのですごく励みに
なります。これからも色々教えて下さい。

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