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2009年5月 2日 (土)

ガンは呼びかける

一つ前のブログでR・シュタイナーについて触れましたが
バーゼルへの後押しをしてくれたT夫人は、シュタイナー療法を学んだ人です。
出会ってすぐに、1冊の本を薦めてくれました。

「時代病としての癌の克服」というタイトルで、リタ・ルロア著となっています。
この本の裏表紙に、とても心に響いた言葉がありました。

《医者は患者に対して、癌にかかったことは決して不幸なことではないと
確信させなければなりません。癌こそは、患者に対して新しい人生の
転換期になるものなのです。癌こそは、肉体的物質的なだけではなく、
霊・魂的な人間として、その在り方を変わりなさいという警鐘であり、
同時に恩寵でもあるのです。この唯物的な時代にあって、
癌こそはふたたび「私はいったいどこから来たのか、
そしてどこへ行くのか」という古来からの、人間の根源的な問いを
自らに課すことのできる病気です。
癌こそは、かつて若かりしころに持っていた情熱と理想を、
ふたたび自らのうちに献ずることのできる病気です。私たちは、すべての
患者を完全な治癒に導いてあげることができるわけではありません。
しかし、すべての患者に、人生をより豊かに生きるための指針や
チャンスを与えてあげることはできるのです。》

この言葉に出会ったとき、そうだ、その通り!と思ったのでした。
発病が同じ時期だった二人のガン友と、いつも語り合っていたことを
別の表現で目にすることになったわけです。

ガンほど、いのちが期限付きで与えられていたものだということを
はっきりと自覚させてくれる病気は少ない。

だからこそ、うろたえてしまう。多分、医療者の側もきっとそうだろう。
これまで担当になった医師達の何人かに感じた困惑や無力感も
ガンという病気からのメッセージを受け取ることができたら患者への接し方が
大きく変わるのだろうなぁ〜。shine


そして、私はぜひ付け加えたいのだけど、ガンになった今でも、
私たちを生かし続けようと頑張っている細胞や器官、臓器があるということ。
そう思うと、私のすい臓や肝臓がけなげでとってもいとおしくなります。

こうしている今も、同じ時間をガンと向き合い闘っている沢山の人に
いとおしさと、そのいのちのかけがえのなさを感じています。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

こにたんさん〉
こうして、ブログを通じて新しい方とつながりを持てるなんて、素敵なことだなとつくづく思います。
こにたんさんは、私の病気と似てるけど、ちょっと違う病気なんですね。
体調はいかがですか?

私も検査の度に、凹んだり前向きになれたりと心は揺れ動きます。でも私の場合、逆に残り時間が少ないと思うことで、「今やるしかない」と、決断でき、それまでずっと障害だと思っていたものをいとも簡単にぴょんと飛び越えて行けたように思います。
優柔不断な私に、病気が可能性を広げてくれたという感じです。

こにたんさんの治療の効果があがりますようにお祈りします。
また訪ねて来て下さいね。

ふくろう猫さん、初めまして、こにたんと申します。

僕も昨年、膵神経内分泌腫瘍と診断されて、現在は化学療法をしています。

大変心に響く言葉を紹介して下さり、ありがとうございます。

僕もジョブズ氏の講演録などは、Mac好きと言う事もあり、読みあさりました。

その本の影響もあってか、病気になってからは、以前よりもいろいろな事に幸せを感じる事ができるようになりました。
ただ、幸せであればある程、まだ不安を感じてしまいますが、それでも前向きに治療に、人生に向き合って行きたいと思っています。

またBlogにお邪魔させて頂きますので、宜しくお願いします。

Armaniさん〉
そうそう、私もスティーブ・ジョブズ氏の講演記録を読みましたよ。Macユーザーの私はいっそうMac好きになりました。(o^-^o)
〈人生は箱入りのチョコレートと同じ。開けてみないと中身は分からない〉って、
フォレスト・ガンプのお母さんが言ってましたっけ・・
スティーブ・ジョブズ氏の人生は中身たっぷりですよね。
私もそうだといいんだけど・・

チョコレートといえば、イースター用のリンツのうさぎチョコは金色で見かけはゴージャス。でかいけど中身が空洞でしたっけ。(余談)

健康な時には、人との約束や予定の入れ方も数ヶ月後まで平気でできていたな〜、まるで未来の時間は約束されているかのように。


こうしてArmaniさんやまことさんと知り合えたのもガンになったから・・そう思うとこの奇妙な病気になれてホントに幸運だった!goodflair

まことさん〉
そうですね。Wake Up Call という言葉自体が意味深いですね。私もこの病気になってから気づけたことが沢山ありました。

二人のガン友はどちらも肺ガンでした。彼らの1年あまりの闘病を傍らで見ながら、他人の私に(ガンという共通項がある故に)家族には言えない胸の内を語ってくれた言葉から、色々感じたことも多々ありました。
二人からは、残された時間を人生から与えられた課題をクリアしたいという希望を強く感じました。

シュタイナー療法、ドイツやスイスの人は保険がきくようです。
バーゼル近郊のドルナッハにあるゲーテヌアムの中に、診察室らしきものがありました。
もしできることなら、絵画療法とかオイリュトミーとか、自分の身体と心を解放する時間を大切にした治療にゆったりと身を任せてみたいものです。

命には限りが有る、ということは分かってはいるのですが、健康な時は命は永遠に続く、と勘違いをしてしまうんですよね。

まことさんのブログ(1月最初)にアップル社のスティーブ ジョブズ氏のスピーチが紹介されていていました。ふくろう猫さんの今回紹介されている言葉と似ている所が有るかも知れません。
私は今までパソコンは「インターネットとメールが出来れば良い」派だったのですが、このスピーチにを聞いて、丁度パソコンを買おうと思っていた時だったので思わずマックを買ってしまいました。単純・・・

心に響くメッセージありがとうございます。私も全く同感です。シュタイナー療法ははじめて聞きましたが、私が初めてがんだと分かった時、主人が色々調べて最初に買ってくれたのが、ポールサイモントンの「Get Well Again」でした。もともとスピリチュアルなことに興味のあった私は、この本をよんで、私の今までのガリガリの余裕の無い生活を冷静に見直すことができ、癌になったことは自分の目を開かせるためのWake Up Callだと本気で思えるようになりました。今は病気になる以前よりもずっと心にゆとりがあるんですよ。おかしな話に聞こえるかもしれませんが、ふくろう猫さんはきっとお分かりになりますよね(笑)。

シュタイナー療法、私もすこし勉強してみようかな。

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