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2010年9月 7日 (火)

鉛の壁

今日は台風の接近に伴う雨が降りだして、昨日とはうってかわって涼しい朝です。
でも、直撃の恐れのある地方では被害が心配です。

昨日は6月分の高額医療費の申請に行ってきました。
強い日差しと熱風でくらくらしそうでした・・・(゚ー゚;

さて、バーゼルでの治療についてです。
うっかり書くのを忘れていましたが
一日目の夕方に以前の担当医だったミューラー先生が回診に来ました。
なんだか懐かしかったですね・・
病状についての説明がうまくできなくてもどかしい思いをしました。


2日目、夕方に担当医の眉毛つながり先生がやってきて
検査結果を教えてくれましたが、鉛の壁をはさんでの対話。
彼はこの壁の向こう側にいて、絶対に越えようとしません。
病室には窓側に私のベッドや椅子が置いてありますが
入り口とベッドとの間に鉛の隔壁が設置してあるのです。
医療スタッフの被爆を最小限にするためと思われます。
食事を運んでくる時も、この鉛の壁の向こう側に置いて行きます。
写真は激やせした看護士のピエールさんと通訳の佐和子さんです。

Photo

左側にベッドが見えていますが、その向こう側が隔壁です。


検査の結果は、グッドニュースとバッドニュースの両方でした。
グッドニュースは、転移部分への薬剤の集積が非常に良く
治療の効果が期待できるとのこと。
反面、バッドニュースは骨転移が広がってしまっていること。
これは致し方ありません。
詳しくは3日目にもう一度説明をお願いしました。


3日目は、また15分くらいの腹部のスキャンを撮って
検査のメニューをすべて終えたらいつでも退院OK。
通訳の佐和子さんに、前もって準備しておいた質問事項を翻訳してもらいました。

Q1. 骨転移が急激に広がったことについては?
この病気で骨転移するケースは良くある事なので特に異常なケースではないこと。

Q2. 今回は1度で治療は完結したのか?
経過を見守りながら、できれば半年後にもう一度PRRTを受けるようにすすめる。

Q3. ようやく日本でもエベロリムスとサンドスタチンの併用療法が
認可される可能性があるけれど、このPRRTと比較して
腫瘍の縮小や効果の持続などについてどうなのか?
(エベロリムスという薬について、眉毛つながり先生は知らなかったみたいでした。)
サンドスタチンは、あくまで治療を助ける補助的なものと考えた方が良いとのことでした。


以前なら、治療を終えてのやりとりの時、
もう少し感謝に溢れていたし、今後についても
希望に胸膨らませていていたのに、
この時ばかりは
「はぁ〜、半年後にもう一度かぁ〜・・・Σ( ̄ロ ̄lll)
ムリ〜!、ていうか、もうイヤだ〜!と思ってしまいました。

毎回スイスにくる度に、食べ物の味が口に合わず
食欲不振に陥り、かなり痩せてしまうので
この時も相当ストレスが溜まっていました。

最初にバーゼルに行った時は、もう、他に打つ手が無く
切羽詰まった状況でしたので、
命がけと言っても過言ではない心境でしたし
治療を受けられること自体に感謝と希望を抱いていました。
しかし、
だんだんと欲が出てきてしまったのか
私のような進行状態でありながら、
ガンと同居しつつ「普通の生活」をおくれるということ自体、
あり得ない希有なことかもしれないのに
今の私には、感謝の気持ちが薄れてきているのかもしれません。
勿論、今は骨転移があるため、以前より行動の制限がありますが
それでも以前のままだったら、今頃はすでに緩和ケア病棟にいたかもしれません。

家族や友人の応援に支えられて
こうしてバーゼルまで行ってこれたこと
そのことにあらためて感謝です。


娘が行ってきたユングフラウヨッホなどの写真で楽しんでくださいね。


Photo_2


そしてこちらはルツェルンにあるカペル橋

Photo_3


Photo_5


出発前、成田のホテルの窓から見た虹
この虹に「きっと良い事があるよ!」と励まされたように感じました。

Photo_6

これでバーゼルでの治療のレポートはひとまず終了します。
次回は謎の隣人について

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コメント

星の砂さん〉そうですね。
どうしても病人が抱えてしまう葛藤は、たとえ家族であっても推測するしかありませんものね・・・

どうしても、ネガティヴな感情を完全に吹っ切って、0にすることはできないんです。
でも、分かろうとしてくれる人がいるだけで、どれほど支えられるかわかりません。

眉毛つながり先生には、エベロリムスの正式な綴りを書いてくれと言われたのだけど、綴りを適当に書いたせいかも・・
以前の担当だったミューラー先生は教授でしたけど、眉毛つながり先生は肩書きがありませんでした。
ミューラー先生が回診した時にもっと会話できていれば・・・・・
くぅ〜、語学力の無さが悔やまれます。
って、毎回思っているのに進歩が無いなぁ〜(@Д@;

じっくりじっくり読みました。

主人は横になってたので(具合が悪かったのではないのですよ。)読み聞せてと言われたので、読んであげました。

「んーよく分かるな、その気持ち。」って開口一言。

前にふくろう猫さんと同じような事を言ってたのです。
腫瘍がかなり縮小して、先生やコーディネーターさんは喜んでたのですが、その時の主人が私に行ってた言葉はふくろう猫さんと同じような気持ちではなかったのかと。
多分ですけどね。

主人は決して絶望してるわけでも、周りへの感謝を忘れてるわけでも、ないのです。
決して。
でもやはり本人にしか分からない気持ちの葛藤があるんだと思います。

そうゆう時も含めて、今のところ健康に過ごしてる私にはそんな主人の側で距離を測りながら(温かい目で。なるべく。笑。)見守る事しか出来ないんですね。

開口一番の呟きは、主人はふくろう猫さんの言葉を聞いて、自分の深い所で思ってる気持ちと共鳴したのではと私は感じました。

その時の主人の顔は一人で抱えてる気持ちを少しふくろう猫さんに軽くしてもらったといった顔でしたよ。

RADの事はスイスのお医者様は知らないのですね。やっぱり専門外になると情報が入ってこないのでしょうか。

謎の隣人さん、どうなったかなって気になってました。
お嬢さんがツイッターで引っ越したいって呟いてたのはその辺かなとも。

ゆうこさん〉行ってきました。
たぶん、旅費を節約するために
ロクな物を食べなかったせいだと思われます(汗)

ツアーでスイスに行った人からは、ちゃんとしたレストランで食べたから美味しかったよ〜、と、言われましたし・・・

ゆうこさんは、スイスに行く予定があるのですか?
行くなら、やっぱり4月か9月をおすすめします。
真冬は避けた方が・・

おかえりなさいませ!
そうですか、スイス料理は口に合いませんでしたかぁ。。。
でも無事に一仕事が終えて何よりです。(^^)
ご苦労様でした!
 私もスイスに行きたいのはやまやまですが、術後半年間は飛行機に乗れないんだそうですぅ(涙)
気圧の影響で頭がぎゅっと締め付けられるのだとか。
頭痛は怖いので一年間は我慢しようと思ってます。
 半年後にスイス行きが一緒になったら、おもしろいですねっ(^ー^)
しほちゃんも一緒にねっっ。

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