何度も読みたい本

無料ブログはココログ

« 大成功でした!! | トップページ | 患者の声を届けよう!パブリックコメント »

2012年3月 2日 (金)

あれから1年

昨日から3月になりました。
おひな様をどうしようかと思案しつつ、手つかずでいます。
去年、桃の節句が終わり、おひな様をしまった後にあの大震災が起きたのでした。

テレビでもあらためて特集が組まれたり、被災地では鎮魂と復興のためのイベントが予定されています。そんな空気だからなのか、このところ頻繁に起きる地震。

昨日もけっこう揺れていましたね。茨城、福島震度4かしら。
ミシミシ、グラグラという揺れを感じると身体が固くなり、すっかりトラウマになっているな〜と思います。

この一年を節目として、書店の店頭には震災関連の書籍が沢山並べられていますが、もしあらためてあの時何が起きたのか知りたいと思う方におすすめしたい本があります。私も娘から借りて読みました。


石井光太著「遺体」
非常にショッキングなタイトルの本ですが、特に「釜石」に限定したルポになっています。
その理由として、著者は後書きにこう記しています。

「震災直後から被災地に赴き取材をした中でも、釜石という地区は、町の半分が被災を免れて残っていたこと。そのために、同じ市内に暮らす人々が隣人達の遺体を発見し、運び、調べ、保管することになった。私はそこにこそ、震災によって故郷が死骸だらけとなったという事実を背負って生きていこうとする人間の姿があるのではないかと考えた・・・・

かなりつらい場面もあります。
それぞれの人達が突然任命された「遺体」に関連する働きに、驚きと衝撃を隠せないところや、被害の甚大さを知って行くところなどが、テレビ等の映像では決して伝えられない生身の人間の感情を通して描かれています。自分がこの人の立場だったら、その時どう感じただろう、どう行動しただろう、と何度も思いながら読みました。

そして読み進むうちに、任務を遂行し続ける中で彼らの中に訪れる、ある心境の変化が私の心を深く癒してくれました。人間の尊厳とひとりの存在の大きさ、ひとりひとりの人生を想うからこそ、苦しみや嘆きが深くつらいのだということを、しみじみ噛み締めました。
そして、なんと皮肉なことかとも思うのですが、その任務を引き受けるに至る、ひとりひとりの人生には必然があるとさえ感じるのです。
仏教の言葉でいうところの「自業」・・自らの内的必然があり、そこへ運命が誘うはたらきという意味だと聞いています。

私の手元にあるもう一つの本・・「果てなき荒野を越えて」高橋佳子著
その中の詩をひとつ

  心配のない幸福
  失敗のない成功
  逆境のない充実
  苦悩のない平安

  どれほど求めても
  それはみな幻想に過ぎない
  
  いかなる人生も
  数知れず痛みを抱き
  故知らず試練に出会う

  そしてその痛みの中でしか
  聞こえぬ声があり
  見出せぬ真実がある

  闇の中でこそ光は輝く
  痛みを通して
  人間は深化を果たす

被災地のそのときを写しとった写真に添えられた詩。
こころに沁み入ります。


 
  

« 大成功でした!! | トップページ | 患者の声を届けよう!パブリックコメント »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

hittyさn〉テレビでようやく被災地のペットが救出されるという作戦を報道してましたね。
おびえたペット達が可哀想でなりません。
にゃわんプロジェクト、輪が広がって行くといいですね。
早速リンクを貼らせていただきます。

お早うございます。
あの日が来ますね。
あの日以来人の心が見えてきて、見直したり・愕然とさせられたり。
この一年恐怖と哀しみの日々でしたね。
被災地の方々の心を垣間見ると反対に応援されているようで。
自分に何ができるか?自問自答の一年間でした。

被災地に取り残されたペットをみて心が潰れる想いでした。
そんなことから「にゃんわんプロジェクト」を立ち上げました。
個人では微力でも人数が多くなれば何かが出きるの一心です。
http://21p.jp/
もし宜しければ、覗いてみてください。
まだまだ試行錯誤ですが大きな輪ができればと思っています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 大成功でした!! | トップページ | 患者の声を届けよう!パブリックコメント »