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2012年8月28日 (火)

上手に付き合いたい分子標的薬「アフィニトール」

今年の1月から処方されているアフィニトールについて、その有効性に期待を寄せる反面、副作用のために継続できなくなっている方もいます。
上手く対処できないものか、という問い合わせを随分いただきました。


文字だけだと読みづらいので、伊豆沼の蓮の写真で和みながらどうぞ。

治験時からほぼ4年近くの間、継続して使い続けている50代女性のIさんに、これまでの体験に基づいてアドバイスをいただきました。
メールでのやりとりですがご紹介します。
具体的でとても参考になると思います。ただし、病状はそれぞれに違いますので、あくまでもIさんの場合ということでご理解ください。


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私の場合のエベロリムス(アフィニトール)の副作用についてお知らせします。

●骨髄抑制
まず投与開始(2008.6.6)から2週間後あたりから骨髄抑制がみられ、最初の休薬をしました。
ただこれは投与当初には多くの方に見られる事象で、その後回復しました。

●貧血
1ヵ月後あたりに貧血の傾向が見られ、鉄剤の服用で対処しました。
また、かゆみも出てきて、こちらもローションとか塗り薬での対処をしました。
この頃は倦怠感もあり、疲れやすく感じていました。

●口内炎
2ヶ月後頃は口内炎もできやすくなりましたが、ケナログ使用で1週間程度で回復しました。
その後も口内炎は時々できています。
そして徐々にコレステロール値も上昇してきました。

●感染症への注意
免疫抑制剤でもあるエベロリムスは抵抗力が低下しやすいので感染症には注意が必要です。
私も軽い腎盂腎炎にかかりましたが自然治癒しています。

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●頭痛
1年後の(2009.6)頃から頭痛の起こる回数が多くなり、これは血圧上昇に伴うものでした。
その頃から降圧剤の服用を始めています。

●爪の割れ
また同じ頃に、爪が浮いてきているようで爪自体も薄くなって、その後爪割れが始まりました。
家事で水仕事をするためどうしても回復しません。また乾燥する冬場は症状が一段とひどくなります。

(2009.9)には親知らずの抜歯から感染症を起こし、もうすこしで治験を降りるところでした。
ここでも休薬しています。感染症に対して危機感が足りなかった自分のミスでした。


●間質性肺炎
そして(2010.3)エベロリムスの副作用の一つである間質性肺炎にかかり、抗生物質内服で回復せずステロイド内服しました。
40度を超える発熱にはさすがに驚きました。

(2010.07)腎機能低下で2週間休薬

(2010.11)頃から発熱を繰り返すようになり、休薬期間も多くなってきました。

(2010.12)咳と微熱と時々発熱。は、この頃からです。
気管支炎の治療で抗生物質を服用して回復し、また治験薬服用で悪化しての繰り返しでした。
2年半もエベロリムスを服用し続けた結果、成果も大きかったですが抵抗力のなさを痛感しています。

(2011.01)今回の気管支肺炎は抗生物質を3回変更して服用しても効果に乏しく、9日間の抗生物質点滴投与となりました。
昨日あたりから咳も治まり、何とか回復しているのではと思っています。

この後も2回休薬(間質性肺炎)のため

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●吐き気
吐き気は服用2日目にあったことを記憶しているくらいで、あとは何となく「胸がつかえる」とか「むかつくかな~」程度で、ほとんど無かったです。
化学治療でシスプラチンを使った時も吐き気止めの点滴だけで大丈夫だったので、体質もあるかと思います。

頭痛は副作用の高血圧からくるものが多く、降圧剤のブロプレスを服用し、頭痛の回数も減りました。
それでも時々起きますがロキソニン1錠でほぼ回復します。

●味覚異常
また、味覚異常が起きる方もいらっしゃいますが、私は治験当初からそれを見越した当時の主治医の判断で「プロマックD」という胃薬の服用もしています。
この薬には味覚異常を改善するといわれている「亜鉛」が入っています。この薬のおかげか今も普通の味覚でおいしく食事ができています。

ただ他の方と違うのはアフィニトールを休薬すると味覚異常が現れるという所。
今休薬中なので「プロマックD」も服用をやめて様子をみているところです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Iさんの談話)

何度も休薬を重ねつつも続けられているのは薬の扱いに経験の深い医師の判断があるからかと思います。

現在はクレアチニン値、コレステロール値が高い事。時々起る頭痛などです。
爪割れは夏場は改善していますが、秋口には多分悪化します。ここ数年の経験です。

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コメント

アケビさん〉やはり体験者の声が一番聞きたいものですよね〜。
それぞれの症状に上手に対処して、Iさんのように長期継続が可能になればと願っています。

こんにちは

患者さん本人の経験談が聞ける場がある。
これは治療に向かう患者にはとても心強い支えになるものと思います。
詳細に教えてくださってありがとうございます!

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