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書籍・雑誌

2012年2月 8日 (水)

困ってるひと

先月、旧友たちと3婆の旅に出かけた時のこと。

その旅に出る前日に、娘と見た映画「エンディング・ノート」の感想と、
私自身の今の心境や、娘の気持ちなどを友人に聞いてもらった。

エンディング・ノートとは、人生の締めくくりに際して、遺される家族に対して自分の意向を明確に伝えるために記した覚え書きのこと。
映画では、主人公は段取り一番のサラリーマン時代を終えて、
悠々自適の生活を送る時期になったある日、突然ガンの宣告を受けた男性。
実在の人物のドキュメンタリーであり、娘さんが記録をしたものだった。
http://www.ending-note.com/

そこかしこにユーモアが漂い、しんみりしながらも重苦しさはみじんも感じなかった。清涼な風が吹いているところに佇んでいたような感じがした。

しかし、ガン患者であり、余命宣告を受けた体験を持つ私と、
いつかは母親を、あるいは父親を見送る側になるであろう娘とでは、たぶん感じ方も違っただろう。

主人公の「人生最後の日までの一大プロジェクト」を「終活」と位置づける考え方にとても共感。
でも、娘は、複雑な心境だったらしい。

その感想を聞いていた友人が、私の娘にある本を勧めてくれた。
それがこれ
「困ってるひと」大野更紗著 ポプラ社


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あらすじは
ミャンマーの難民問題を研究していた大学院生の著者は、ある日突然くずおれて立ち上がれなくなった。原因不明の熱、倦怠感、腫れ上がる手足。およそ1年間の医療機関の放浪の末、ようやく「筋膜炎脂肪織炎症候群」という耳慣れない自己免疫の病気だと診断された。
最初は「何でもするよ」と言ってくれていた友人たちだったが、次第に心に負担を感じて徐々に去っていく。福島の田舎に暮らす両親をムーミンママ、パパと呼ぶ著者。
ある日、お尻の腫れが崩壊し流れ出す液体。お尻が半分無くなってしまうという悲劇も、自らを「有袋類女子の出現」と言ってのける。
信頼していた医師でさえも、自分が置かれた困難で閉塞的な状況や苦悩を共有することはできないと知り、絶望感に打ちのめされる。何度も死のうと思うが、彼女を生へと蘇らせたのはとてもピュアな恋だった。彼と自由に会いたいという願いが自立生活を決意させる。
親に全面的に頼らずに生きるために、車いすでの生活に移行し、障害者手帳の交付や市民権を得る為に、入院しながら友人の協力を得て遠隔操作での引っ越しを決行するのだった。

読み終えた後、とても爽やかな感動があり、元気づけられる。
そして、なんと神様の計らいとは深いものだろうと思わずにいられなかった。


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2011年1月23日 (日)

村上春樹をめぐる健忘症的読書論

昨年末から映画「ノルウェイの森」が公開されています。
お正月休みは、次女と私たち夫婦は「ハリーポッター」を、長女は次女の旦那さんと「ノルウエィの森」を、それぞれ変なとり合わせで鑑賞。

鑑賞後、「ノルウエィ・・」 組は微妙な空気・・・
組み合わせが微妙だったしね・・(゚ー゚;


Photo

それにしても、村上春樹の小説は読後完璧に忘れてしまうのは何故か・・・( ̄Д ̄;;
ノルウエィの森が発売された時は、クリスマスカラーの表紙の美しさと「ノルウェイの森」という幻想的な深い北欧の森をイメージさせるタイトルとに魅かれて、村上春樹の読者でなくても思わず手にとってしまうという風潮があったように思います。


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私はそれ以前のエッセイ、小説を何冊か読んでいたし同じ作家の本を続けて読む傾向があったので迷わず購入。一気に読んでその世界を堪能したはずなのに、いまや全くストーリーも登場人物も思い出せないという有様。これに限らず、「風の歌を聴け」「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」まで読み続けたが、読後、どれもこれも完璧に忘れてしまった。

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きっと私の頭が良くないせいなのだろうと思い、それ以後、この作家の作品を読もうとは思わなくなったというわけでした。

映画がきっかけで、親しい人達と村上春樹について話していると、似たような感想を持っていて驚きました。
乾いた空気、そして清潔で整頓されているであろう主人公の身の回り、靴は磨かれてきちんと並べてあり、シャツにはいつもアイロンがあててあるんじゃないか・・・
体臭も匂ってこないし、湿り気もなく、存在の軽さと実体の希薄さが印象に残るだけ・・・

どう描かれていようと関係なく、そうイメージしているところまでそっくりの感じ方でした。

それに、読後、完璧に忘れてしまう事まで。多分、自分が頭が良くないせいなんだと思ったところまで同じ。

作られたブームに乗ってるだけの私たちなのでしょうね・・

瀬名秀明や大江健三郎の小説の方は、心の片隅に留まり続けているのに、こうまで完璧に健忘症になるなんて、ちょっと不思議ですらあります。

最近、こんなことして遊んでました。
 村上春樹風に語るスレジェネレーター

http://www.pandora.nu/pha/tools/spam/harukin.php

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2009年10月30日 (金)

秋の夜長は

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久々に佐野洋子さんの本が読みたくなりAmazonで購入。
中古も入手できて便利note

佐野洋子さんもいつの間にか年を取ったな〜なんて、
かくいう私もそうなんだけど。

30代子育て真っ最中の頃、子供たちも大好きだった絵本

ちょびっと毒のあるのが好き!


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サバが嫌いだった娘たちも、これを読むと食べてた。

「100万回生きた猫」
大ヒットしたこの絵本はわが家に無いので
今からでも買おうかしら・・

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佐野洋子さんは私の12歳年上。 

以前患った乳がんが再発したそうだ。

世もことも、人も、すべてが変わってゆく・・・






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2009年9月 9日 (水)

利休にたずねよ

ここ数日、毎晩寝る前のお楽しみだったのに、とうとう読了!

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ひさびさに読みごたえのある本でした。

私はあまり歴史小説なるものは読まないのですが
この本は友人から薦められて手にしました。

初めからぐいぐいと引き込まれる文章は、
利休の死の謎を解きながら過去へと遡るミステリー仕立て。

利休が茶人でありながら、何故、「切腹」という死を賜ったのか・・・
利休の求めた枯れさびた茶室のありようとは・・

長年疑問だったものが氷解しましたし、
茶の世界に一層興味をそそられます。

たまたま二人の娘が江戸千家という茶道を習っていたり
夫が仕事で茶室を設計することもあり
関心はあるのですが、自分は至って不調法だったものですから
どこか遠い世界だったんですけれど

この本で、非凡な茶人であった利休という人の気配に近づけた気がします。




2009年6月10日 (水)

リンゴ

この顔に見覚えありますか?
良い笑顔だと思いませんか?

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この方は、青森のリンゴ農家 木村秋則さんです。
以前にNHKの「プロフェッショナル」という番組で紹介されたので
ご存知の方も多いかもしれませんね。

娘が、「面白い本、見つけたよ」と、出してきたのがこの本。
彼女より先に一気に読み切ってしまいました。

完全無農薬でのリンゴ栽培・・このことがいかに無謀な挑戦だったのか
この本を読むまで知りませんでした。

実現するまでの長い長い〈害虫〉との苦闘や
極貧の生活を余儀なくされながらも寄り添ってきた家族の想いが詰まってます。apple

歯の無い口で笑っている木村さん。
「私は、自分の歯とリンゴの葉をとりかえたんだよ」いつもの冗談。

この本の扉にあった詩にも魅かれました。

   危険から守り給えと祈るのではなく、
   危険と勇敢に立ち向かえますように。

   痛みが鎮まることを乞うのではなく、
   痛みに打ち克つ心を乞えますように。

   人生という戦場で味方をさがすのではなく、
   自分自身の力を見いだせますように。

   不安と恐れの下で救済を切望するのではなく、
   自由を勝ち取るために耐える心を願えますように

   成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような
   卑怯者ではなく、失意のときにこそ、
   あなたの御手に握られていることに気づけますように。

   (ラビンドラナート・タゴール「果物採集」より 石川拓治訳)

おすすめです。

2009年5月19日 (火)

犬身

今日、やっと図書館で借りてきた「犬身」

ちょっと気になるタイトルでしょ?

主人公は叶わぬ恋をしている。
恋する人に焦がれるあまり、いつも身近にいられる犬に変身するという物語。

これから読み始めるところ。

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